オンライン参拝に対する別格霊場会の考え方について

コロナウィルスの感染拡大に伴い、様々な分野でオンラインの導入が行われていますが、巡礼に関してもオンラインによる参拝という新しい巡拝方法が生み出されています。

全国的に様々な霊場がありますが、霊場によってオンライン参拝に対する対応は様々かと思われます。
つきましては、オンライン参拝を計画されている旅行業者様に対し、別格霊場会としての見解並びに対応を公式にお知らせ致します。

別格霊場としては、オンライン参拝に関しては全面禁止ではありませんが、事情をご理解頂きお約束を守っていただける業者さまに関しては、条件付きで承認という形を採らせていただいております。

霊場会としても、別格霊場をより多くの皆様に知って頂けるということ、また、特別な事情により参拝が叶わない方に対しても参拝の体験をしてもらえるということなどから、オンライン巡拝に関してはご協力をさせて頂く方針です。

ただし、お納経に関しては、実際の参拝とオンライン参拝を同等に扱うことは、不平等感などの様々な問題点があると感じられます。

その中でも、別格霊場会独自の理由を一つ挙げさせて頂きますと、当会では霊場会の公認先達の補任並びに昇補に際し、巡拝回数が条件となっている部分が挙げられます。
公認先達の職務は「信徒を引き連れて霊場巡拝を先導できる者」となっておりますので、もしオンライン参拝に参加したとしても、当会としては、残念ながら実際の巡拝と同様な「信徒を先導できる経験値」は得られないという判断をさせて頂くことになります。

このような理由により、別格霊場会としてのオンライン参拝への対応としては、

「オンライン参拝における納経は、先達の補任や昇補に適用されないという方針をご理解頂き、参加者にも周知徹底して頂く」

「オンライン参拝の納経を取る場合は、後で納経帳を確認した時に実際の巡拝かオンラインでの巡拝かが分かるような形の納経をして頂く」

というお約束を守っていただける業者さまに対しての承認をさせて頂いております。

(現在は、1社さまが霊場会の承認を得ておられます。)

以上ご理解を頂き、オンライン参拝を計画される業者さまは霊場会に対してご連絡を頂ければ幸いです。