(1)四国遍路の三信条
摂取不捨の御誓願を信じ同行二人の信仰に励もう。(「悩めるもの、苦しむもの、最後の一人まで救い尽くすであろう」という弘法大師のお言葉を信じ、巡拝中は常に「お大師さま」とともに寝食をする思いで詣ること。)
何事も修行とこころえ、愚痴、妄語をつつしもう。(困ったとき、苦しいときはこれが修行だと受けとめること。)
現世利益の霊験を信じ、108使の煩悩を消滅しよう。(いかなる人もこの世で救われることを信じ、迷いの世界を転じて悟りの世界に入るよう功徳を積むこと。)
(2)十善戒
十善戒は、身と口を意のはたらきをすべて正しく生きていくことを心に誓い実践して行くことである。弘法大師は「諸戒は十善を本にす」と説かれている。
- 殺生しない
- 盗みをしない
- 邪淫はしない
- 嘘はつかない
- お世辞を言わない
- 悪口を言わない
- 二枚舌を使わない
- 欲張らない
- 怒らない
- 物事を見た目だけで判断しない
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